慶州（キョンジュ）は、歩けば歩くほどその魅力が深まる街。
視線を少しずらせば、落ち着いた瓦屋根に、静かな塀の道、
そしてふと現れる伝統家屋たち——
時間がゆっくりと流れるこの感じが、本当に心地いいんです。
その日も、黄理団通りの近くをぶらぶら歩いていたときのこと。
少し人通りの少ない静かな小道で、
小さくて趣のある韓屋（ハノク）がふと目に入りました。
看板には小さく「DO NOT DISTURB」。
“どうぞ邪魔せず、ゆっくりしていってください”と言っているようで、
その言葉にぐっと惹かれ、自然と足が向かっていました。
「せっかく慶州まで来たんだから、こんな雰囲気のカフェは見逃せない！」
その直感は大正解。
その日一番深い呼吸ができた場所でした。
🏡 店内の雰囲気・魅力ポイント
DO NOT DISTURB 慶州本店の第一印象は、とにかく静かで丁寧。
瓦屋根に木の門、韓屋ならではの低くて広がりのある構造が、
「ようこそ、ここでは静かに過ごしてね」と語りかけてくるようでした。
扉を開けると、空気そのものが柔らかく変わるのを感じます。
木の温もりを感じるテーブル、素朴な土色の照明、そしてほんのり漂うコーヒーの香り。
この空間全体が「休むこと」にフォーカスして設計されたように思えました。
特に感動したのは、2階窓際から見える王陵の景色。
広く広がる慶州の風景と、山の稜線の向こうでそよぐ木々をぼんやり眺めながら
コーヒーを一口。
まるで時間が一瞬止まったかのような感覚に包まれました。
このカフェは、にぎやかな場所ではありません。
それぞれが静かに“自分の時間”を過ごしている空気感。
一人で来ても居心地よく、二人で来ても自然と声が小さくなるような、
そんな穏やかな場所です。
そして何より素敵だったのは、
ここでは「何もしなくても、ただ座っているだけで心が整う」こと。
慶州という街の伝統、現代的な感性、そして"自分だけの余白"が
絶妙に溶け合った場所でした。
🍞 メニュー紹介 – 塩パンで味わう、静かな贅沢時間
● ベーシック塩パン 🧂🥐
“ベーシック”という言葉がもったいないくらい、完成度の高い逸品！
外は層がしっかりしたサクサクのクラスト、
中はバターの香ばしさがじゅわっと広がるもっちり食感。
ひと口かじれば、バターの香りと海塩のほのかな塩気がふわっと広がります。
甘さ控えめなのに、満足度がとても高い塩パン。
シンプルだけど、存在感はばっちり。
特にアメリカーノとの相性が抜群でした ☕✨
● クレームブリュレ塩パン 🍮🥐
見た目からもう、“特別なパン”の風格！
表面のキャラメリゼは、トーチでこんがり焼かれていて、
少し焼き色のついたブリュレの皮の上には、
金粉のようにキラキラした砂糖の粒がアクセントになっています。
外はパリッ、中はとろ～り。
塩パンらしいあっさりとした風味の中に、
濃厚で甘いクリームがじんわり染み込んで、“甘じょっぱい”の黄金バランスが完成！
食べるごとに香ばしさと甘さが重なり合い、
最後にはほんのりとした塩気が口の中をスッキリ締めてくれます。
まるで“ひと切れのスイーツアート”のような塩パンでした。
● ダーティチョコ塩パン 🍫🥐
名前は“ダーティ”だけど、実際に食べてみると驚くほど上品！
たっぷりまぶされたココアパウダーに、
中にはしっとりとしたチョコクリームがぎっしり。
ただ甘いだけじゃない。
塩パンの程よい塩気が、ダークチョコのコクと絶妙にマッチして、
深みのある大人の味に仕上がっています。
チョコの濃厚さと、塩の爽やかさが調和して、
最後まで飽きずに美味しく楽しめる“スマートな甘さ”が魅力です！
🌟 総評 – 空間と味が溶け合う、心ほぐれるひととき
DO NOT DISTURB 慶州本店は、
空間、塩パン、コーヒー、そして時間すべてが美しく調和しているカフェでした。
✔️ 伝統的な韓屋という建物の中に、
✔️ トレンドの塩パンとセンスの良いスイーツたちがあり、
✔️ ただコーヒーとともに座っているだけで、旅の一呼吸になる場所。
ひとつひとつの塩パンにも丁寧さが感じられて、
味・食感・香り・余韻までが計算されているような仕上がり。
これはただの“流行りのパン”ではなく、
この空間の世界観そのものがパンに込められているように感じました。
もし慶州旅行の途中、ふと心を落ち着けたい時があれば、
そしてその静けさにぴったりなスイーツを添えたいなら——
DO NOT DISTURBは、その時間にぴったりの場所になるでしょう。🍂☕✨
📍 基本情報
カフェ名： DO NOT DISTURB（ドゥノットディスターブ）慶州本店
住所： 慶尚北道 慶州市 瞻星路（チョムソンロ）71-1 (경상북도 경주시 첨성로 71-1)
営業時間： 毎日 08:30〜21:00
定休日： 年中無休
駐車場： 近隣の公営駐車場あり
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